東京百景

 27th.July.2003

羽田神社例祭
町内神輿渡御

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 久しぶりの青空。先週の屋台祭に続いて、今日は羽田神社で神輿祭。
 羽田は空港のある町という印象だが、昔からの漁師町。「ウォーキング・ナビ」でもこの一画は載っていない空白の地区だ。

 地図もなく京急の大鳥居駅を降りる。以前例会で歩いた記憶を頼りに産業道路を大師橋方面に歩き出す。
 橋の手前に羽田神社はあった。境内は狭いがたくさんに露店が並んで縁日風景。まずはお詣りする。
 今日は町内神輿渡御。漁師町らしい荒っぽい神輿が見られると聞いてきた。渡御のスタートは15:30。弁天橋からだそうだ。

 渡御のルートを逆行する。沿道にだんだん人が増えてきて、法被姿もちらほら。
 お囃子の屋台が各町会に止まっていて賑やかになってきた。独特の羽田囃子。

 弁天橋に向かう前に本社宮神輿を見ることにする。一之宮、二之宮が並んでいる。
 この一之宮神輿はかなりの大神輿だな。キラキラと黄金色に光っている立派なものだ。

 とにかく凄い。横棒に肩を入れた担ぎ手が飛ぶ。端にぶら下がった人は上がると宙に浮くくらいの振り方だ。
 ユサユサという感じではなく、ブンブン振るという具合。足が地に下りたら担ぎ棒が肩に食い込むだろう。まるでスクワットしているよう。
 最初は神輿の下に台座を置いて振るのかと思ったが、縦棒を担ぐ人が必死で支えている。これは大変な神輿だ。
 太陽が照って、後ろの大鳥居によく映える。

 弁天橋の向こうに朱塗りの鳥居が見えて、その向こうは羽田空港。右手は海という広々とした所から神輿が出る。
 神輿は12基。くじびきで順番が決まるらしい。ちょうど先頭の神輿が出てくるところ。
 ここで神輿を大きく左右に振る「ヨコタ」が行われる。とにかく見てびっくり。

 神輿は一列になって真っ直ぐな道に並ぶが、それぞれが辻毎にヨコタ。
 「ヨコタでおいで、1、2の3!」という掛け声に合わせてブンブン振る。いやいや圧巻だ。

 橋の手前でヨコタ。橋を渡ればヨコタ。そのあと真っ直ぐに平担ぎで行くのかと思えば、辻に差し掛かる毎にヨコタ。
 まさにブンブン振り回しながらの渡御。こんな神輿は他所では絶対に見られない。

 神社まで1kmほどだが、神輿を振りながら進むので2時間半かける。担ぎ手の運動量は凄まじいだろう。
 見物人は目の前でヨコタ担ぎを見られて拍手喝采。ズラリ並んだ神輿をみれば、あちこちで激しく揺れている。

 さすがに宮入りまではつき合うつもりはないが、これだけ見れば十分。
 いやはや激しいとは聞いていたが、これほどとは思わなかった。ここは毎年本祭だという。
 地元の人たちが多くて、余程の祭り好きしか知らない穴場かも知れないな。
 歩きは4km。今日も満足。


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