東京レトロ散歩

23th.Mar,2003

南千住史跡散歩
手賀沼ペルパト会

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 まだ桜は開花しないのに、気の早いことに今日は花見例会がある。その気になれないので午前中だけ歩くことにして、久しぶりに手賀沼ペルパト会に参加することにした。
 南千住に行くと20人も集まって盛会。天気がよいので外に出たくなるのは皆同じだ。

 まず小塚原の処刑場跡の延命寺。JR常磐線と日比谷線の高架に挟まれて電車の音がうるさいところ。大きな首切地蔵が一段高いところに座っている。
 ここと鈴が森が江戸期の処刑場。幕末には吉田松陰や橋本左内などが処刑された。あまり居心地の良いところではない。

 南千住の街を歩いて素盞雄(スサノオ)神社へ。境内に紅白の桃の花が満開でなかなかなもの。早速今日の記念撮影。
 桃がこれだけ植えられている所は都内には珍しい。

 すぐ隣が回向院。両国の回向院とのつながりがある。松陰・左内の墓、鼠小僧次郎吉、高橋お伝なども眠っている。
 ここは杉田玄白らが本邦初の腑分けを行った場所で有名。玄白はターヘル・アナトミアの正確さに驚き、翻訳して「解体新書」を世に出す決意をしたという。蘭学発祥の地というわけだ。

 隣りのふるさと文化館で郷土史の勉強。昭和40年頃の住宅が再現されていて面白い。
 その先の煉瓦塀は昔の羅紗工場の跡。さらに東京球場跡はスポーツセンターになっている。

 この神社は松尾芭蕉の奥の細道の矢立初めで有名。深川から歩いて、あるいは舟で千住まで来て最初の一句をひねった所だ。
 ちゃんと句碑があり、今日はたまたま大きな句会が行われるらしく、大勢人が来ている。

 行く春や 鳥啼魚の 目はなみだ (芭蕉)

 さて、レトロな梅沢写真館のビルの脇を抜けると都電荒川線の三ノ輪橋駅。
 線路と並行して懐かしい感じのジョイフル三ノ輪商店街。この商店街もまたレトロ。
 来週、FWELLの荒川線オフを企画しているので、図らずも下見になったなあ。

 日光街道に戻って大きな観音像が周囲を観ている円通寺。今日は墓参の人でいっぱいになっている。
 ここには上野戦争の弾痕が残る寛永寺の黒門が移設されている。その後には彰義隊の大鳥圭介らの墓がある。歴史好きにはたまらないお寺だ。

 下水処理場の隣りの広大な荒川自然公園に入りひと休み。この公園は良く整備されていて好きな公園だ。
 桜は、フユザクラ・カンザクラ・カンヒザクラの3本が並んで咲いているだけ。
 町屋の駅まで歩いて今日のゴール。時間はかかったが距離は6km
 見所いっぱいの史跡散歩で楽しかった。

 都電の線路に沿って荒川公園の前に出る。満開の桜?と思ったら、アンズの花だった。
 ここは実のなる花木が植えられていて、隣りには滅多にお目にかかれない西洋実桜が花を咲かせている。サクランボの木というわけだ。
 この先は桜と都電のビューポイントだが、まだ蕾がようやく色づいてきたところ。来週はいいかも知れない。


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