東京百景・番外
23th.Mar.2003
午前中だけの例会に参加したのには理由がある。午後から行ってみたい所があったためだ。 地下鉄半蔵門線の水天宮前〜押上伸延の記念イベントが開かれていて、押上と錦糸町で神輿が出るということだ。 押上は午前中だったらしいが情報不足だったので、午後からの錦糸町に行ってみることにした。
2基の神輿が駅前に置かれ、神官が祝詞をあげている所だった。出輿は13:30というので、その前に昼食をとって来ることにした。 このイベントは今日一日限り。春先に神輿が見られるチャンスはそうはない。
さて、木遣りが唄われて拍子木とともに神輿が上がる。祭が始まるこの瞬間が何とも言えない気分。
さて出輿の前に高々と梯子が立てられて、梯子乗りが始まった。 法被姿の粋な鳶が、スルスルと梯子に登って両手を離して決めのポーズ。その度に満場の拍手が沸き起こる。 一呼吸置いてサッと逆さになると、見ている方も一瞬息を忘れそう。いきなり見せるなぁ。
神輿は良いなあ。南口から線路をくぐって北口で折り返すだけの渡御だけど、大通りに出ただけで掛け声も大きくなり、神輿の振りも大胆になってくる。 これは来て良かった。久しぶりに気分が高揚してくる感じ。
2基しか出ていないが、担ぎ手が各町内の法被を着ている混成神輿なので次々と神輿に殺到する。その迫力は本番さながらだ。 リズミカルな掛け声を聞いているうちに見ている方も元気になってくる。
追っかけをしながら写真を撮っていると、総武線のホームから見下ろせることに気がついた。 早速ホームに上がって上から神輿を狙う。この写真は改心の出来だ。
ほんの少しの時間だったが堪能した。こんなにいい気分になれるのだから、今年も神輿を追いかけるだろうなあ。 しかし、桜の追っかけの前に神輿を見られるとは思ってもみなかったな。 今日は変則ダブルヘッダー。密度の高い休日だった。
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