New Year Walk

24th.Jan,2004

小石川めぐり
都内最新七福神

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 どんよりした空模様で動いてないと寒いくらい。今日も午後から散歩に出ることにした。
 小石川七福神は平成になって生まれた新興七福神だが、小石川あたりは寺町なので違和感はない。むしろ東京で一番新しい七福神として売り出している。
 茗荷谷で降りて茗荷坂を下って行く。しばられ地蔵の林泉寺の隣が、恵比寿天・深光寺。滝沢馬琴縁りの寺で、本堂の脇に恵比寿天の石像が立っていた。
 薄ら寒い日のせいか、時期はずれなのか七福神めぐりの人は誰もいない。この界隈は谷と名がつくように坂が多く、道にもそれなりに風情があって散策にはこの静寂も好都合。 

 起伏のある公園の窪地に弁財天・極楽水の祠がポツンと立っている。
 湧水でもありそうな場所だが、残念ながら水はない。

 藤坂を登りきると播磨坂。ここで少し駅寄りに戻ると弁財天・徳雲寺がある。
 結構大きなお寺で、本堂と向かい合うように弁財天が祀られている。
 播磨坂まで戻り、裏通りの吹上坂を下る。大きなマンションの庭のような木々の茂る小公園に入って行く。ちょっと見逃しそうな場所だ。 

 次は伝通院の目の前の大黒天・福聚院。このお寺は幼稚園を併設、と言うか幼稚園の片隅に本堂が追いやられた感じがする。
 ここは唐辛子地蔵の方が有名。大黒天よりも地蔵の方が良い位置にある。

 その先の寿老人・宗慶寺は工事中。阿茶の局縁りの寺という。
 共同印刷の工場をぐるりと回って、布袋尊・真珠院に向かう。小じんまりしたきれいなお寺だ。石像の前には真珠貝。

 伝通院は江戸時代からの名所だったらしい。お寺の回りは古くから栄えていたということだ。
 さて、伝通院前の坂は善光寺坂。この坂道を下っていくと左手に幸田露伴旧宅跡。
 表札を見てみたら幸田・青木とある。幸田文さん、青木玉さんのお宅だった。
 結構この坂道は好きで、何度も通っている。

 伝通院は家康の生母於大の方のこと。徳川家縁りの大刹で、千姫もここに眠っている。
 今年は新選組の年だが、清河八郎の墓もここにある。

 真っ直ぐ行けばシビックセンターがあり、後楽園の駅から東京ドームへと続く。
 七福神めぐりの最後はお寺でも神社でもなく、この東京ドームシティの中にあるという。

 裏道を辿って千川通りに抜けると、こんにゃく閻魔で有名な毘沙門天・源覚寺
 閻魔堂は真新しくなって、お寺そのものは大きなビル。境内の奥は墓地だがビルの谷間と言う感じ。毘沙門堂もまだ新しい。

 この福禄寿は非常に見つけにくい。まあ、東京ドームシティの片隅なのだが、通行止めのフェンスを越えて奥に進むことをしないとお目にかかれない。
 宝探しのようにウロウロするのも、この七福神めぐりの楽しみには違いないかな。

 ゆっくり歩いて2時間。距離は6kmほどと手頃な散策コースだった。
 この七福神は小石川植物園や小石川後楽園を加えれば、結構半日コースに拡張できると思った。桜の名所もあるし季節としては春が良いかな。


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